歴史文化

887回目の「春日若宮おん祭」12月15日から 17日に1000人の「お渡り式」

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 平安時代から続く伝統行事「春日若宮おん祭」(国指定重要無形民俗文化財)がきょう15日から、奈良市春日野町の春日大社などで営まれる。18日まで。コロナ禍の影響で例年通りの実施は3年ぶり。17日には奉仕者約1000人による時代行列が市内を巡る「お渡り式」が行われる。

 

 同大社の摂社若宮神社の祭礼。1136(保延2)年に関白藤原忠通が天下泰平や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って始めたとされる。一度も途絶えることなく続き、今年で887回目。昨年から今年にかけて行われた同神社の20年に1度の式年造替後、初めてのおん祭にもなる。

 

 祭礼本番の17日は深夜午前0時、祭神を本殿から「お旅所」の行宮(あんぐう)に移す「遷幸(せんこう)の儀」が営まれる。

 

 正午からは時代行列が県庁前の登大路園地を出発。近鉄とJRの奈良駅前や三条通りを巡り、午後1時ごろからは一之鳥居東側の「影向(ようごう)の松」前で「松の下式」が営まれ、田楽などの神事芸能が披露される。同2時半ごろ行列がお旅所に到着して神事が執り行われたのち、午後10時半ごろまで神楽や猿楽、舞楽など各種芸能の奉納が続く。天候次第で規模縮小や時間変更などの可能性がある。

 

 17日は午前11時から午後6時まで、三条通や大宮通り、国道169号で交通規制を実施。奈良署などは公共交通機関の利用を呼びかけている。

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