天平の至宝、一堂に 奈良国立博で10月29日から正倉院展
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正倉院宝物を一般に公開する「第74回正倉院展」がきょう29日から、奈良市登大路町の奈良国立博物館で開幕する。聖武天皇や光明皇后ゆかりの品など、正倉院に伝わる天平の宝物59件が出陳される。11月14日まで。観覧には「前売日時指定券」が必要。当日券の販売はない。28日には報道関係者らに公開された。
「漆背金銀平脱八角鏡(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう)」は華やかな文様が美しい鏡。黒漆(うるし)が塗られた背面に、宝相華文や飛鳥、鳳凰などの文様が金、銀であしらわれている。
大型の銀製の壺(つぼ)「銀壺(ぎんこ)」は称徳天皇が東大寺行幸(767年)の際、大仏に献納したと考えられる品。表面に騎馬人物と鳥獣が刻線されている。
名香として名高い香木「全浅香(ぜんせんこう)」や、大仏開眼会(752年)のために制作された「伎楽面力士」、古代では珍しい金銅製の旗「金銅幡(ばん)」なども展示される。
「前売日時指定券」は一般2000円、高校・大学生1500円、小中学生500円など。ローソンチケットか公式サイトで販売している。