歴史文化
西大寺で「秋の大茶盛式」 重い茶わんで一服 - 芸術家 篠原勝之さん茶わん奉納
顔を覆うほどの大きな茶わんで茶を楽しむ「秋の大茶盛式」が9日、奈良市西大寺芝町1丁目の西大寺で営まれた。テレビタレントとして活躍し、現在は同市で活動する芸術家の篠原勝之さんが自作の茶わんを二つ奉納し、大茶盛式にも参加した。
毎年、新春と春、秋に行われる伝統行事。本来は僧侶がたてた茶を参拝者が大きな茶わんで回し飲むが、コロナ禍のため1人に一つの茶わんで接待した。参加者は重い茶わんを持ち上げ、茶を味わった。
市内に工房を構える篠原さんは「おもしろい行事。来年も茶わんを奉納したい」と笑顔。同寺の松村隆誉長老は「茶を飲んで、心と体を癒やしてほしい」と話していた。