「にぎわい戻る」と予想したが、「観光復…
「にぎわい戻る」と予想したが、「観光復活」が正解だった。14日に官邸で県産柿のPRを受けた岸田文雄首相は「柿食えば観光復活 奈良のまち」と詠んだ。
県内を代表する柿の産地、五條市の太田好紀市長や生産者が首相官邸を訪ねて行う県産柿のPR活動は、官邸の恒例行事として定着した感がある。
持参された柿を食べた首相が毎年一句。「柿食えば」と「奈良のまち」はお決まりで、間に挟む7文字が頭のひねりどころだ。
昨年は「コロナ打ち勝つ」、おととしが「ふるさと思う」、令和の時代が幕を開けた2019年は「令和輝く」で、首相は安倍晋三氏だった。
街ではマスクを外して歩く人も目にするようになり、政府の全国旅行支援もあって奈良市内でも観光客が増えてきた。コロナ禍がこのまま収束に向かえばようやく出口が見えてくる。
来年は県政のかじ取り役を決める知事選が春に控える。奈良のまちは何という知事の下でどんな秋を迎えるだろう。岸田首相は総合経済対策で「支持率上がる 岸田内閣」といった心境だろうが、柿の一句が今から楽しみだ。(増)