経済

2月の奈良県景気動向指数、2カ月ぶり上昇 判断は「下げ止まり」

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 奈良県が30日までに発表した2月の県景気動向指数(ならCI、2015年=100)は、景気にほぼ一致して動く一致指数が82.2で前月を0.8ポイント上回り、2カ月ぶりの上昇となった。景気判断は前月に続き、景気後退の動きが下げ止まっている可能性が高いことを示す「下げ止まり」とした。

 

 一致指数でプラスに寄与したのは有効求人倍率、有効求人充足率(逆)。マイナスに働いたのは建築着工床面積、日経商品指数(前)、実質百貨店・スーパー販売額、鉱工業生産指数、稼働率指数だった。

 

 景気に数カ月先行して動く先行指数は前月を1.5ポイント下回る60.0で、3カ月連続の下落。数カ月から半年遅れで動く遅行指数は91.4と前月を0.4ポイント上回り、2カ月ぶりの上昇となった。

 

 また3カ月前と比較した景気の方向性を示す、ならDIの一致指数は14.3%。好不況の分かれ目となる50%を2カ月連続で下回った。

 

 CIは景気の強弱を定量的に把握しようとするもので、景気に敏感な複数の指標を合成して算出。景気変動の大きさやテンポ(量感)を示す。DIはCIと同じ指標のうち改善している指標の割合を示し、景気局面の判断や予測の材料となる。

 

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