社会

奈良ゆかりの彫刻家の企画展 11月11~13日、奈良町にぎわいの家

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繊細に表現され色彩も美しい市川銕琅の木彫「菊慈童」

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 奈良ゆかりの彫刻家加納鉄哉(てっさい、1845~1925年)とその弟子市川銕琅(てつろう、1901~87年)の作品を展示する企画展が11~13日、奈良市中新屋町の奈良町にぎわいの家で開かれる。

 

 

加納鉄哉その弟子市川銕琅の25点

 

 加納鉄哉は内国勧業博覧会で受賞するなど活躍。1884(明治17)年にはフェノロサや岡倉天心らと法隆寺をはじめとする古美術調査を実施した。晩年は奈良市高畑町にアトリエ「最勝精舎」を構えた。市川銕琅は14歳で鉄哉に入門、最勝精舎を引き継ぎ約70年にわたって奈良で制作活動を続けた。

 

 企画展は師弟2人の作品を集めた初の展示で、奈良市在住の藤野幸三さんの所蔵品を中心に25点を出品。「鉄筆」と呼ばれる彫刻技法が二人の特徴で、鉄哉の「古式大黒天像」や銕琅の「菊慈童」など繊細な表現が美しい木彫を並べる。鉄哉の掛け軸「楊柳観音図」も展示する。

 

 藤野さんは「奈良に素晴らしい彫刻家がいたことを知ってほしい」と話す。

 

 午前9時から午後5時開館(13日は午後3時まで)。入場無料。

 

 問い合わせは奈良町にぎわいの家、電話0742(20)1917。

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