歴史文化
奈良大文字送り火、3年連続で規模を縮小
毎年8月15日に開催している古都奈良の夏の風物詩「奈良大文字送り火」について、奈良大文字保存会は14日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3年連続で今年も規模を縮小して行うと発表した。
送り火の火床の数を通常(108基)の半分の54基に減らして高円山で「大」の文字を点火。点火時間は午後8時、荒天中止とする。慰霊祭は春日大社(神式)と大安寺(仏式)で関係者のみで営む。
同保存会は「8月15日は各自ご自宅などで遥(よう)拝をいただきますようご理解、ご協力を」と呼びかけている。
同行事は戦没者慰霊のため1960(昭和35)年に始まり、今回で63回目。近年は災害や新型コロナウイルスで亡くなった人たちの冥福や世界平和も祈っている。