国原譜

民法が改正され、離婚後の親権制度の在り…

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 民法が改正され、離婚後の親権制度の在り方が見直されることになった。大きなニュースには違いないと思うが、どう扱えばいいか、困った。

 

 さまざまな報道や識者の話を参考に、共同親権とはどういうものかを考えてはみた。問題点や課題などは分かったつもりだが、どこかしっくり来ない。

 

 私的なことで恐縮だが、既に一人娘は40歳を超えた。子どもの親権について考える間もなく、わが家族の問題としては過ぎてしまった。そんな地点から何が言えるか。

 

 視点を変えるしかない、そう思った。親権そのものから離れてみる。そもそも離婚とは何か、現状はどうなっているのか。文学の中の離婚はどうなっているか。

 

 要は「家族」について考えること、というテーマに集約されないか。社会的制度である婚姻について考えることでもある。私たちの家族はいま幸せか。

 

 「『一緒の誰か』がいれば、一人、いきてゆける」。評論家の故・芹沢俊介さんの著書『家族という意志―よるべなき時代を生きる』(岩波新書)で見つけた言葉だ。本題からは外れているだろうが、とても響いた。(北)

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