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県警本部長に着任した 宮西健至さん(53) - ときの人

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 3月29日付で奈良県警本部長に着任。「奈良県の治安を守ることの重要性を日に日に感じている。事件事故を発生させないための対策を講じ、被害者を1人でも減らしたい」と意気込む。

 

 SNS(交流サイト)をツールとした投資詐欺被害が県内で急増するなか、「犯行の手口や気をつけるポイントを多くの人に知ってもらうことが大切」と述べ、県警本部と各署で連携して啓発活動を推進し、県民に「自分や自分の家族は大丈夫という思い込みをなくしてもらい、大切なお金を守ってほしい」と警鐘を鳴らす。

 

 日本一安全で安心して暮らせる奈良の実現に向け、職員が前向きに仕事に取り組める職場づくりを進める。「被害者の方に寄り添い、頼られる存在であるためには、職員自身が元気で明るくなければならない。上に立つ人間が一人で決めるのではなく、全員で議論を深めて誠実に対応していく」と語る。

 

 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課官民連携推進官として、サイバー犯罪被害防止に取り組んだ経験などを生かし、「犯罪抑止のため、新しい技術の効率化を進めて警察活動を強化していく」と強調。AI(人工知能)やドローンなど本格的なシステム導入には時間がかかるが、「先を見越した取り組みも重要。しっかりと次につなげていきたい」と将来を見据えた。

 

 休日は県内の神社仏閣を巡り、古都奈良の歴史を堪能。花や街並みを楽しむのが趣味。「奈良を楽しみ、職員と共に前向きな気持ちで新しいことに挑戦していく」と力を込めた。(梶田智規)

 

 

 

 みやにし・けんじ

 1970(昭和45)年9月生まれ。95年3月に広島大学大学院工学研究科を修了後、同年4月に警察庁に採用された。警察庁情報通信局情報通信企画課先端技術導入企画室長やデジタル庁統括官付参事官などを歴任。

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