大神神社で三輪素麺感謝祭 所作再現の「掛歌」奉納
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日本最古の神社のひとつ、奈良県桜井市三輪の大神神社で30日、今年のそうめんの生産と販売が無事に終わったことに感謝し、業界の発展を祈願する「三輪素麺(そうめん)感謝祭」が営まれた。
県三輪素麺工業協同組合(小西幸夫理事長)や県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)などから約50人が参列。祝詞の奏上や巫女による神楽「浦安の舞」に続き、参列者が団体ごとに玉串をささげた。
神事の後、三輪素麺掛唄保存会の女性が、絣(かすり)の着物に赤い前掛け姿で、そうめん作りの所作を再現した「三輪素麺掛唄」と「三輪そうめん音頭」を拝殿で奉納した。
全国的に知られる三輪そうめんは、同神社の祭神大物主の子孫が飢餓や疫病に苦しむ人々を救うため、そうめんの原型を作ったとされる。
小西理事長は「今年は温度と湿度が製造に合い、良いそうめんができた。また、記録的な速さで梅雨が開けたため昨年以上に売れた」と今シーズンを振り返った。
一方で、池田会長は「来年は原材料の高騰などで値上げせざるを得ないのが残念」と話した。