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田原本で「歴史フェス」開幕 アナウンサー・三代澤さんがトーク、奈良の魅力など紹介

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明日香村稲渕の棚田オーナーになったエピソードを紹介する三代澤さん=1日、田原本町唐古の唐古・鍵遺跡史跡公園

 歴史をテーマにした多彩な催しを展開する「第11回おもしろ歴史フェスティバル 歴史を愉しむ」(実行委員会主催、奈良新聞社共催)が1日、奈良県田原本町唐古の唐古・鍵遺跡史跡公園で始まった。きょう2日まで。

 

 ステージでは、三郷町在住のフリーアナウンサー、三代澤康司さんが登場。小学校卒業まで大阪で過ごし、平群中学校から奈良高校に進学した三代澤さんは「法隆寺や平城宮跡、奈良公園など6年間で訪れた歴史豊かな地が育ててくれた思いが強い」と語り、大阪ではなく奈良を出身地とする理由を語った。

 

 また、自らが推奨する雑談健康法のポイントに、歩く▷見る▷聞く▷食べる▷感じる▷想像する▷面白がる―を挙げ、「歴史は雑談するのにぴったり。会話が広がり、脳に刺激を与えてくれる」と紹介。「現地に赴き、『唐古・鍵遺跡の建造物はどのように造られたのか、どのような思いで当時の人々は見上げていたのか』といった想像が大事」と話した。

 

 さらに、明日香村の夜明けや夕刻時に見える山並みの魅力について、「いにしえの人が見た同じ景色が感じられ、奈良っていいなあと思う瞬間」と話した。

 

 最後に「(話をして)今日一番健康になったのは僕。皆さんも今日あった事、感じた事をいろんな人に話してください」と締めくくった。

 

 ステージイベントはこのほか、オープニングセレモニーや県内の人気ゆるキャラ大集合などがあり、家族連れでにぎわった。

 

 

万葉集から見える文化 鈴木・奈良大准教授が講演

 

 「天武・持統天皇講演会」では、奈良大学文学部の鈴木喬准教授が、万葉集からみた天武・持統朝について語った。

 

 古代最大の内乱といわれる「壬申の乱」(672年)を経た天武・持統朝について鈴木さんは、「古代律令国家の創建と確立の時期」と指摘。天皇を神とした万葉歌を紹介しながら「宮廷文化が活気に満ち、花開く時代だった」と当時の様子などを語った。

 

 また天武天皇と藤原鎌足の娘が交わした恋愛の歌を紹介。「当時の歴史背景が捉えられるだけでなく、当時の人間の心もひもとくことができる」と万葉集の魅力を語った。

 

「天武天皇は新しい秩序で安定した時代を築いた」と話す鈴木さん=1日、田原本町唐古の唐古・鍵遺跡史跡公園

 

 

きょう俳優・野村真美さんらフォーラムも

 

 きょう2日は午後1時から、俳優の野村真美さんを招いた「明治の強き女性・五代豊子フォーラム」特別編を予定。フリーアナウンサーの山本浩之さんによるステージトーク「日々新たな 出会い 発見!」(同2時15分~)なども行われる。

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