帝国データバンク奈良支店は28日までに、奈良県天理市東井戸堂町の仕出し弁当製造業者「アイ・サンク」が9日に奈良地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は約2900万円。新型コロナウイルス関連倒産という。

　同支店によると、同社は2010年7月に設立。「膳料理たいが」の名称で店舗を構え、松花堂弁当をメインメニューとし、葬儀場や催事向けに配送サービスによる販売を行っていた。

　20年6月期には年売上高約3600万円を計上したが、新型コロナ感染拡大の影響を受け、葬儀の縮小化などで販売量が激減。22年6月期には年売上高が約1400万円まで落ち込んだ。その後、販路拡大など経営の立て直しを図っていたが販売状況は好転せず、事業継続を断念した。