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国原譜

きのうは彼岸の中日。国民の祝日に関する…

 きのうは彼岸の中日。国民の祝日に関する法律が秋分を祖先らをしのぶ日と定める一方、春分は自然をたたえる日と区別しているのは少々意外。

 この日は春秋とも太陽が真東から真西に渡り、現世と彼岸を最短で結ぶともされ、中日を挟んで前後3日の期間中は、墓に詣でる人波が絶えない。

 ただ古里を遠く離れて暮らす人にとって帰郷は難しい場合も。そこで登場したのが墓地清掃の代行業。ふるさと納税の返礼として同サービスを提供する自治体も増え人気を集めているという。

 創設から10年の節目を迎えた同納税制度は高額な返礼品などが問題化しているが、墓地がある出身地に寄付するのは制度本来の意義にも合致する。

 自治体はシルバー人材センターなどを活用してサービスを行っており、墓地が荒れるのを防ぐ効果も。また傾斜地の霊園など近くに住んでいても行きにくい高齢者の利用も促進できれば良い。

 インターネットの専用サイトも普及して手軽さが増すふるさと納税。墓参の風習を大切にしながら地域発展にも貢献できれば、清掃代行に驚く墓の主もきっと喜ぶだろう。(松)

 

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