特集奈良の鹿ニュース

国原譜

どんなに世の中が変わろうと、記者の取材…

 どんなに世の中が変わろうと、記者の取材は実際に相手に会って話を聞く「対面」が原則。と考えてきたが、違う波が起こっているようだ。

 それは会員制交流サイト(SNS)を使った取材。事件、事故についてインターネット上のツイッターに「目撃した」「犯人と知り合いだ」などと書き込む人がいる。

 その人たちにネット上で連絡して情報を得る。全国の不特定多数に「網を張る」わけだから、地道な取材では手に入らないような貴重な情報を得ることができる。

 しかし、そんな楽な話には落とし穴がある。偽物、偽情報がまん延しているのだ。このようなのに引っかかってマスコミが誤報した例が多い。

 SNS取材に精通した共同通信記者の話によると、真の情報なのかどうか徹底した確認が必要。ネット上だけでなく必ず電話で相手と接触しなければいけないという。

 最近、定期的にメールで投稿してくる人とのやりとりで、齟齬(そご)がある。よく考えると、会ったこともないし電話ですら話してない。ネット社会といえども、根本は人と人とのつながりなのだ。(栄)

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