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国原譜


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2018年1月29日 奈良新聞

 政界引退後も精力的に発言しその存在感を示していた野中広務・元衆院議員が26日、92歳で亡くなった。

 集団的自衛権の行使容認などを念頭に、安倍首相の政権運営を「危険で偏った政治」と批判するなど、戦争の時代を知る“昭和の政治家”としての発言を続けた。

 平成6年の村山内閣では自治相兼国家公安委員長に就任。翌年の阪神大震災や地下鉄サリン事件などに対処。同10年の小渕内閣では官房長官。同11年の自自公連立政権樹立の道筋をつけ「影の首相」とも呼ばれた。

 京都府園部町議、同町長、府議、副知事から昭和58年の衆院補選で当選、57歳での中央政界入りと、“遅咲き”であった。しかし、地方政治を見つめ、地方の思いを肌で感じてきた実績の積み重ねが力となり、自民党幹事長など中央での活躍を後押ししたように思える。

 平成21年3月の奈良新聞政経懇話会では「昭和世代からの遺言」と題して講演。「歴史都市・奈良が古き良きものを生かして、まともな国づくりをしてほしい」と結んだ。

 野武士のような風格、信念を貫く姿勢…、「昭和」がまた一つ消えた。(恵)

 

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