国原譜
「11カ月で820万件」―これは昨年1…
「11カ月で820万件」―これは昨年1月から11月の間に、全国の警察が対応した110番の件数だそうだ。
そのうち約2割の159万件余が、緊急性のない内容だったことが警察庁のまとめで分かった。
内訳の事例には「近くに24時間営業のガソリンスタンドはあるか」といった各種照会(76万件)、「妻が浮気をしているようだ。帰りが遅い」といった要望・苦情・相談(68万件)があり、あぜんとさせられる。
こうした不要不急の電話が回線をふさぎ、本当に緊迫した状況にある人の保護や救出を妨げ、初動捜査の遅れを招き、犯人逮捕の支障になるとしたら、ゆゆしき事態といえる。せめて「企業などの内線電話で110と押してしまうなどの誤報や虚報」(14万件)などは、すぐにでもなくしたいものだ。
携帯電話やスマホの普及で、移動電話からの通報は全体の73%、595万件と過去最高となった。
事故などを目撃した場合、かつてのように公衆電話を探す時間のロスもなく、迅速な通報となったのはいい。だがその半面、安易な「相談窓口」と考える輩が増えたことは問題だ。(恵)
そのうち約2割の159万件余が、緊急性のない内容だったことが警察庁のまとめで分かった。
内訳の事例には「近くに24時間営業のガソリンスタンドはあるか」といった各種照会(76万件)、「妻が浮気をしているようだ。帰りが遅い」といった要望・苦情・相談(68万件)があり、あぜんとさせられる。
こうした不要不急の電話が回線をふさぎ、本当に緊迫した状況にある人の保護や救出を妨げ、初動捜査の遅れを招き、犯人逮捕の支障になるとしたら、ゆゆしき事態といえる。せめて「企業などの内線電話で110と押してしまうなどの誤報や虚報」(14万件)などは、すぐにでもなくしたいものだ。
携帯電話やスマホの普及で、移動電話からの通報は全体の73%、595万件と過去最高となった。
事故などを目撃した場合、かつてのように公衆電話を探す時間のロスもなく、迅速な通報となったのはいい。だがその半面、安易な「相談窓口」と考える輩が増えたことは問題だ。(恵)