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国原譜


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2018年1月12日 奈良新聞

 出版社と書店を結ぶ販売会社(取次)の新年会に出席した。主催者、来賓それぞれのあいさつで「生き残り」という言葉が飛び出す中、希望の光として紹介されたのが児童書の伸びだった。

 紙に刷られた出版物の推定販売額は平成28年で1兆4709億円。前年比で3・4%減った。雑誌の落ち込みが特に激しく、この年、ついに書籍を下回った。

 児童書の売り上げは出版物全体で見れば一角だが、堅実な数字を維持している。今後も大きく落ち込むとは思われない。

 絵本を含め、児童書は子どもを活字の海へいざなう船となる。良い本に出合い、活字を通じて物語を楽しむことは、将来の読書習慣につながる。

 業界がそこに活路を見いだすのは当然で、店頭では児童書をベースにした商品展開がこれからも拡大されることになるだろう。

 プレゼント需要や作家の活躍も大きいが、児童書が堅調なのは、子どもに本を読ませる大切さを大人が認識しているからにほかならない。心を耕す本への旅は、生涯を通して続けたいもの。街角の書店や各種の書評が、日々の出合いを演出してくれる。(増)

 

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