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国原譜


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2018年1月5日 奈良新聞

 「寸陰を惜しめ」「生活は質素、研究費は放胆に使え」。県立橿原考古学研究所の初代所長だった故末永雅雄氏が、関西大学の論集に掲げた「士規七則」から抜粋した。

 末永氏は昭和27年から関西大学の教授を兼任し、多数の研究者を育てた。勇み足の発表を戒め、研究室一丸の協力体制を重視、その姿勢は七則の「相互扶助」「先人の業績を尊重」にも表れている。

 すでに帝国学士院賞も受賞していた末永氏が橿原遺跡の調査責任者として現地入りしたのが昭和13年9月13日。県教育委員会に橿考研の設置規則が定められたのは昭和26年だが、橿考研はこの日を創立日としている。

 その橿考研が今年、創立80周年を迎える。先月発足した80周年を「祝う会」には、企業や社寺も参集した。

 末永氏の研究姿勢は「常歩無限」。あわてずとも冷静に努力すれば成果は実る。橿考研80年の歩みは末永氏の教えの上にあるのだろう。

 戦中、戦後の混乱期に県内で遺跡調査を続けたのも、末永氏を柱とする橿原遺跡の調査メンバーだった。支援者の輪が広がる80周年にも、創立の歩みは大切にしたい。(増)

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