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国内最大の円墳と判明 - 来年度から発掘調査/富雄丸山古墳

2017年11月16日 奈良新聞

国内最大の円墳だったことが分かった富雄丸山古墳の航空写真=奈良市丸山1(奈良市提供)

 奈良市丸山1丁目の大型円墳、富雄丸山古墳(4世紀後半)が、奈良市教育委員会によるレーザーを使った詳細な3次元計測の結果、墳丘の直径が従来の想定よりも約24メートル大きい110メートル前後だったことが15日、分かった。丸墓山古墳(埼玉県行田市)の直径105メートルを上回り、国内最大の円墳となる。同市教委は古墳の保存活用を目指し、来年度から発掘調査を開始する。

 同市教委によると、今年5~8月、約2万平方メートルの範囲に航空機からレーザーを当てて地形を測量。従来考えられていた墳丘(約86メートル)の外側にも広がり、直径110メートル前後、高さ14・3メートルの3段築成の円墳だったことが分かった。

 また墳丘の北東側には、祭祀(さいし)を行った場所とみられる長さ約20メートル、幅約45メートルの「造り出し」があることも確認。造り出しを含めた全長は約120メートルと考えられる。

 富雄丸山古墳は明治時代末出土と伝わる碧玉(へきぎょく)製合子や石製品などが国重要文化財に指定。同古墳から出土したとされる邪馬台国の女王・卑弥呼の鏡説がある三角縁神獣鏡も3枚伝わり、天理大学付属天理参考館が所蔵している。

 昭和47年に付近の住宅地開発に伴い、県立橿原考古学研究所が竪穴式石室を調査した際には直径86メートルと報告。さらに同57年の調査では墳丘が102メートルに前後となる可能性が指摘されていた。古墳は市有地化され、保存されていたが史跡には未指定。古墳を示す案内板もなく一般にはあまり知られていなかった。

 そのため市は市西部の文化遺産として、地域活性化や観光、教育などに生かそうと約45年ぶりの本格的な発掘調査を決定。

 墳丘の埴輪列や葺(ふ)き石の有無、石室とは別の埋葬施設の確認などを行い、古墳の全容解明を目指す。市民や観光客、修学旅行を対象とした発掘体験会なども計画しているとう。

 仲川元庸市長は「古墳は市西部の地域の人や子供たちにとって生きた教材になる。発掘体験会には修学旅行生らに参加してもらい、歴史のロマンを感じてもらえたら」としている。

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