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国原譜


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2017年11月14日 奈良新聞

 先日、久しぶりに長崎の祖父母らの墓に参ってきた。父方のそれは県中部の入江を見下ろす高台にあった。びっくりしたのは、手入れが行き届いていて、きれいな墓が多かったことだ。

 農家が多いこともあって、会社勤めに比べれば時間がつくりやすいこと、墓地が家から近いという立地もあろうが、祖先を大事にする姿は、昔とあまり変わっていなかった。

 墓を新しく建て替えた家も多く、墓地の一角には故人の没年や年齢を記した「墓碑リスト」もあった。また、親せきの家を訪ねれば、仏間のある部屋の左手の壁には、必ず祖父母ら故人の写真も掲げてあり、懐かしさがこみ上げてきた。

 太平洋戦争で動員され、戦地で若い命を落とした父の2つ上の兄さんが、父が結婚した当初、「うらやましい」と夢枕に立ち、父が連日うなされたという話も聞いた。

 あらためて、今日の日本が、戦争で命を奪われた多くの人々の犠牲の上に存在していることを、忘れてはならないと思いを強くした旅であった。

 お盆などには奈良でも多くの慰霊行事が行われる。帰省はできなくても祈りの思いは届く。(恵)

 

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