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国原譜


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2017年8月10日 奈良新聞

 遠い未来の話とばかりに思ってきた「夢の新幹線」が夢でなくなった。東京―名古屋間が10年後、名古屋―大阪間はその10年後開業という計画だ。

 名古屋―大阪間を、当初計画の8年前倒しで進めることになったのが大きい。そのリニア中央新幹線が何をもたらすか。否定的な見方もあるが、是認できない。

 人間が自然の一部であることは確かだが、自然を対象化し、繰り込んでいく存在だ。技術的に発展していくのを止めることはできず、人間は「段階」を上がっていく。

 県内の高速交通体系も変わる。鉄道と道路の網の目がどう変わり、どのような効果と不都合の両面をもたらすか。私見では、享受できることのウエートが少し重い気がする。

 国際政治上の行き詰まりを解消する手段の一つである戦争と違って、「交通」は詰まらせないことで流れを維持し、次々と打開策をもたらす手段ではないだろうか。

 政治が意図的に交通をいびつにする時代は過ぎた。鉄道でリニア技術が試され、自動車もガソリン中心の時代から離れつつある。交通を中心に世界を考えることをもっと試みていい。(北)

 

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