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国原譜


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2017年7月28日 奈良新聞

 季節の変化を知る雑節の一つに土用がある。夏季は期間中のうしの日にウナギを食べる習慣が有名だが、ほかに土用干しや土用波という言葉も。

 このうち土用波は遠くで発生した夏台風から寄せてくる高波。天気が良いからと気を許していると事故に遭う。そんな危険を教える格言でもある。

 実際に今も台風5号が列島の遥か東南海上にあって、迷走しながら月末にかけて西進。また南方では9号がゆっくり台湾に近付いており、太平洋側では各地でうねりが高い状態が続きそうだ。

 現代ではあえて観天望気に頼らなくても、台風の動きを逐一観測し、予測することで風雨や波浪による被害をある程度は防げるようになってきた。

 それでも災害は起きる。被害を減らすには、さらに予報精度や広報力を高める努力が必要だが、同時に一人ひとりの心構えも問われる。天災は忘れたころにやってくる…という心の隙が怖い。

 夏休みに入り、海から遠い暮らしをしている県民も浜辺に遊ぶ機会が増える季節。最新技術による情報はもちろん、古来の知恵も心に留めて、夏の土用を安全に過ごしたい。(松)

 

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