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国原譜


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2017年6月24日 奈良新聞

 「聖徳太子ゆかりの地」と言われて多くの人が真っ先に思い浮かべるのは法隆寺だろう。その法隆寺が伽藍(がらん)を構える斑鳩町が、「太子道日本遺産認定推進協議会」の退会を表明したという。

 太子道は別名「筋かい道」。聖徳太子が宮殿を置いた斑鳩宮と飛鳥を結んで奈良盆地を斜めに横切る街道だった。

 日本遺産は物語性が重視され、起点を失った推進協議会が空中分解するのは自明の理だが、斑鳩町は退会の道を選んだ。認定のハードルは想定内で、唐突の感は否めない。

 さまざまな思いがあるにせよ、推進協議会には大阪府太子町など県外の行政や寺院も入っている。中心メンバーの「一抜け」は、少々大人げないようにも思うのだが。

 4年後には聖徳太子の没後1400年を迎え、県や関係市町村によるプロジェクトも検討作業が始まった。今回の退会騒ぎで連携にひびが入ってはならないだろう。

 十七条憲法の第十条にいわく「忿(いかり)を絶ち、瞋(いかり)を棄(す)てて、人の違うを怒らざれ」。没後1400年の節目に向け、聖徳太子の精神も大切にしたい。(増)

 

 

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