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国原譜


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2017年6月20日 奈良新聞

 19世紀ドイツの作曲家ワーグナーの音楽には熱狂的な愛好家が存在し、ワグネリアンと呼ばれている。ワーグナーが建設したバイロイト祝祭歌劇場は“聖地”とされ、夏の音楽祭は世界中から信者が巡礼に訪れる。

 日本の多くのワグネリアンが先日、バイロイトならぬ名古屋市に詰め掛けた。アマチュアの愛知祝祭管弦楽団がワーグナーの楽劇「ワルキューレ」を上演したのだ。

 ワーグナーのオペラには大編成のオケと高度な技術が必要で、プロでさえミスのない演奏は至難。それにアマが挑戦するというのだから、音楽ファンの耳目を集めて当然だろう。

 終演後は演奏をたたえるブラヴォーの嵐だった。アマだけに細かなミスも目立ったが、それを上回る熱い思いがホールを埋めた満員の聴衆の心をうったのだ。

 クラシック音楽の分野では東京の一極集中が著しい。しかし、関係者の努力と情熱があれば、地方からでもこのオペラ公演のような快挙が可能だ。

 県内で「ムジークフェストなら2017」が開かれているが、将来的には全国から注目を集める目玉公演の創設が望まれる。(栄)

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