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国原譜


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2017年5月26日 奈良新聞

 奈良労働局によれば、今春卒業の県内大学生の3月末での就職内定率は過去最高らしい。5月が過ぎ去る中、新社会人はいわゆる「5月病」をうまくかわしただろうか。

 仕事内容や職場環境、人間関係など、思い描いた世界との差違は少なからずあったのでは。「こんなはずでは」のつぶやきが出たかもしれない。

 目標を見失い、心が折れそうなときは、先人の姿をたどる方法もある。「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」(文藝春秋)では、各界の先導者がかつて味わった挫折や悩みを講演、対談を通して語る。

 山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極寿一各氏。学生に偉人も自分と変わらぬと気付かせ、挑戦する心を持ってもらおうと、永田和宏京都大名誉教授が企画した。

 失敗を重ね、焦り、自分の道に疑問を抱く姿は、現在の先駆者とのイメージからは遠い。一方で苦境から抜け出す思考、すべは、各人各様で示唆に富む。

 壁にぶつかった際の対処法のヒントはほかにもあるだろう。なにより新社会人には、売り手市場の中で選んだ道を大事にしつつ夢に挑み続けてほしいと願う。(智)

 

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