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国原譜

野山を歩くと、子どものころ憧れだったチ…

 野山を歩くと、子どものころ憧れだったチョウに出会って感動することがある。ゴールデンウイークに明日香村で見たのはイシガケチョウ。名前の通り石垣のような模様で、タテハチョウの一種。

 図鑑の写真で知ってはいても、40年ほど前の虫取りでは一度もお目にかかれなかった。九州や南西諸島から生息域を北に広げ、近年は大阪などでも見られるようになった。以前は本場でも珍チョウの部類だったという。

 チョウの生息域や個体数は地球温暖化の影響を受けて変化している。県内でも、以外なチョウに出会う機会が増えるかもしれない。

 桜井市三谷で里山保全に取り組むNPO法人が、子どもたちの観察日記を使って「三谷いきもの図鑑」を作った。チョウやトンボなど約40種類が紹介されている。

 それぞれの特徴を捉えた絵はもちろん、日記につづられた文章も、観察のポイントを教えてくれる。

 生き物の観察は地元の自然に目を向けることにつながる。環境保全は足元から。小学校などに配布された「三谷いきもの図鑑」を通して、その眼差しが多くの子どもに広がればいい。(増)

 

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