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国原譜

憲法9条への自衛隊明記などを掲げ、安倍…

 憲法9条への自衛隊明記などを掲げ、安倍晋三首相が打ち出した「憲法9条改正提案」。それについては、反対する野党だけでなく、与党幹部からも発言が相次いでいる。

 「2020年」と期限をつけたことは、議論がなかなか進まない現状に、いらだちを覚えた首相の焦りが背景にあるとも見られている。「1強」と言われ、総裁任期も延長されたのに何をそんなに焦っているのだろうか。

 特に首相が8日の衆院予算委で憲法改正に関し「(首相のインタビューを掲載した)Y新聞を熟読していただきたい」とした答弁は、非常に違和感を感じた。お気に入りの媒体で情報発信し、しかもよく読め、とは。国会軽視との批判は当然だろう。

 また、野党からは東京五輪・パラリンピックを引き合いに、20年施行を打ち出したことに「五輪の政治利用。五輪憲章に違反」との批判も出ている。

 公明党幹部からも「唐突感があり、自民党が公式に示してきた憲法改正の内容と大きく違う」との声が上がった。

 大事なのは拙速を避け、しっかりと時間をかけた議論。急に速度を上げる運転は危ない。(恵)

 

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