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国原譜


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2017年3月3日 奈良新聞

「石を投げれば名誉教授に当たると冗談を言い合ってます」と、ある大学の名誉教授から聞いたことがある。高齢者社会が理由だ。

 大学を退官すると亡くなるまで名誉教授であり続ける。ところが、現役の教授は定員があり、人数はほぼ一定を保つ。長寿社会ゆえに名誉教授が増え続け、その大学では現役教授の数を抜いたのだそうだ。

 教授経験者に名誉の肩書がつくのは分かるが、名誉校長は教職経験者だけではなく、「広告塔」として著名人がなる場合もある。

 国有地が格安で売却されて問題となっている「森友学園」。政治的圧力がとりざたされており、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長を辞任して済まされる問題ではないだろう。

 安倍首相は「しつけ」など同学園の教育方針に共鳴したと国会で述べたが、戦前の教育勅語の暗唱など時代錯誤の教育が「美しい日本を取り戻す」ことになるのだろうか。

 戦前の日本の平均寿命は50歳にみたず、先進国では最低クラスだった。名誉教授が多くなったのは、戦後日本人の努力のたまものと喜ぶべき。得体の知れない名誉校長は願い下げだが。(栄)

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