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国原譜


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2017年2月21日 奈良新聞

 都会の騒がしさから離れ、いい意味で「ない」ことが魅力の地域がある。だが、そこで暮らすとなると判断は簡単ではない。

 日常的なモノの不足は、ある程度工夫できる。けれども、医療や介護といった生命にかかわる部分での不安はないがしろにはできない。

 県は3月から独自のドクターヘリの運航を開始し、運用体制強化を図る。昨春、大淀町に開院した南奈良総合医療センターに続き、過疎、交通事情などと共に医療の格差が懸念されてきた県南部山間地域にはとりわけ心強いことだろう。

 ICT(情報通信技術)の発達で、業種によっては都会から遠く離れた場所に拠点を置くことも可能になってきた。心身とも穏やかに過ごせる環境に身を置き、質の高い仕事を実現する。それは国が提唱する地方創生の一つの形と言える。

 自然豊かな地に人材、事業を呼び込むためにも、生命にかかわる不安を取り除く県の動きに期待したい。ヘリ導入がさきがけになればとも願う。

 課題解決が容易でないのは分かる。ただ、この部分の改善なしに地域存続、発展の将来像を描くことは難しい。(智)

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