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国原譜


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2017年2月17日 奈良新聞

 バレンタインデーの14日に明かりのイベント「なら瑠璃絵」が閉幕。冬の古都は今、おそらく1年で最も静かな日々を送っている。

 3月になれば東大寺二月堂の「お水取り」が始まり、季節は春へと向かう。さまざまなことが入れ替わる4月からの新年度に向けた準備で忙しくなるのもそれからだ。

 ただ、2月はなかなか難しい時期。意外な出来事が起こったりするなど、落ち着いた静かな日々とはいかないことも多い。米国の新政権中枢人事は落ち着かず、北朝鮮では仰天のテロだ。

 足元を見詰めてみると、火災や事故などが続いているものの、国内は比較的静かな状況のようにみえる。水面下でうごめいているものがあるかもしれないにしてもだ。

 歴史を振り返れば、81年前の昭和11年2月に国内を揺るがせたクーデター「二・二六事件」があった。昭和20年の敗戦までの歴史を考える上で欠かせない出来事だ。

 太宰治は小説で「人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ」と書いた。暗く考え過ぎる必要はないが、明るいのは怖い。寒さの中で静かに沈思するぐらいが、ちょうどいいのかも。(北)

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