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国原譜


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2017年2月16日 奈良新聞

 県出身の歴史的英雄といってまず頭に浮かぶのは聖徳太子だろう。ヤマトタケルが太子の先輩だが、あくまで神話上の人物。太子が最大最古の傑物といって異論はなかろう。

 当時世界最強の帝国・隋に「日出ずる国(日本)から日沈む国へ」と対等の外交を迫る文書を送った伝説を持つ人物である。現在の弱腰外交は見習うべきである。

 ところが、次期学習指導要領の改定案では、中学教科書で聖徳太子を厩戸王(うまやどのおう)とするという。聖徳太子は没後に使われるようになった呼称で、歴史学では一般的に厩戸王と呼ぶからとか。

 個人的には一万円札の肖像が太子から福沢諭吉に交代した時以来のショックである。県内にある太子道は今後、どう呼ぶのか。厩戸王道では読める人が少ないだろうし、発音もしにくい。

 ただ、子どもたちが伝記で聖徳太子の名前に触れる機会が多いため、厩戸王(聖徳太子)と並列して扱う。それにしても、何か納得いかない。

 日本史の高校教科書は一般の本屋で売られていて、歴史ファンは市井に多い。用語の改定には慎重を期していただきたい。(栄)

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