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国原譜

最近は浴室にスマートフォンを持ち込む人…

 最近は浴室にスマートフォンを持ち込む人も多いらしいが、壁に銭湯のような富士山が描かれていれば、そんなものも不要だろう。

 「風呂ンティア」と称して大阪市を中心に活動する権田直博さんは、個人宅の浴室に銭湯画を描く。銭湯好きが高じて平成23年から活動を始め、これまでに約30軒で完成させた。

 何の変哲もない家庭風呂が、絵があるだけでぜいたくに見えるから不思議だ。依頼主と寝食を共にし、心の中にあるものを描き添えるのが権田さんのこだわりという。

 県内でも昔ながらの銭湯は減る一方だが、スーパー銭湯では味わえない風情が思わぬ形で家庭風呂に受け継がれているのはうれしい。

 権田さんの銭湯絵は縦150センチ、横120センチで6万円から。自宅の風呂から富士山を望むぜいたくを思えば安いかもしれない。

 天気予報によれば、週末にかけて寒さがさらに厳しくなる。熱い風呂は至福だが、ヒートショックにも注意が必要。日本法医学会などの調査では、浴槽内で亡くなる人の割合は60歳以上が圧倒的に多い。冬の入浴は体調管理と予防策を怠りなく。(増)

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