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国原譜

「冬の初めに、結婚しました」。昨年届い…

 「冬の初めに、結婚しました」。昨年届いた年賀状の一枚は、レストランでテーブルをはさむ2人の写真にそんな言葉がそえられていた。

 何とも詩的な印象で、年末に年賀状を整理していて、しばらくの間、眺めてしまった。たまたま「冬の初め」だったのかもしれないが、春では少し間抜けだし、夏は一緒にいるのが暑そうだ。秋の初めはさみしさが募る。

 日に日に寒くなる季節を一緒に歩いていく。「寒い」は「温かい」に変わり、やがて穏やかな春になる。挙式の出席者はさておき、これから歩み始める2人には、悪い季節ではなさそうだ。

 そんなことを思っていたら、はや2月。暦の上では節分で季節が変わる。邪気が入らぬよう、鬼追いでしっかり払いたい。

 県内の社寺でも節分行事が営まれ、興福寺や金峯山寺などでは鬼追いの儀式もある。約1000人が集まる大神神社の豆まきは圧巻。

 ことわざに「鬼も角折る」というが、国民に亀裂を作って暴れ回る大統領には無縁のようだ。政治家は不死身ではない。投げつけられる世論の“豆”が、いつか暴走を止めると信じたい。(増)

 

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