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国原譜

大相撲初場所で初優勝を果たし、横綱昇進…

 大相撲初場所で初優勝を果たし、横綱昇進も確定的にした稀勢の里。千秋楽は意地を見せる白鵬に押し込まれたが退け、勢いの差を印象づけた。

 ただ両者の年齢差はわずかに1年4カ月ほど。既に30歳になった稀勢の里にとっても、まだ31歳の白鵬にとっても、新旧交代をいう状況にはない。

 他の2横綱は今場所そろって途中休場となったが、年齢を見れば日馬富士が32歳で鶴竜が31歳といずれも同世代、今が働き盛りだ。待望の日本出身横綱の誕生で、4トップ時代が幕を開ける。

 そして30歳の関取といえば、県出身の出世頭でもある徳勝龍もその一人。昨年は負け越しが続く厳しい結果となったが、今場所は11勝で給金直し。

 十両優勝は逃したものの、2桁白星で新年の好スタートを切った。場所中には結婚していたことも公表。2月の披露宴から地元大阪場所へ、充実した土俵に県内ファンの期待と注目が集まる。

 人気復活の大相撲。その中で今場所は出身力士4人がそろって勝ち越し。発祥の地をめぐる県内のアピール合戦もあり、相撲による地域興しが、さらに面白くなりそうだ。(松)

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