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日本老年学会などが、現在65歳以上とさ…

 日本老年学会などが、現在65歳以上とされている「高齢者」の定義を75歳以上に見直すように提言を発表したのは記憶に新しい。

 自分もやがてその仲間入りする日が少しずつ近づいているのを、最近感じるようになった。特に車を運転しているとき、ヒヤリとする瞬間に遭遇することが増えた。知らないうちに、いろんな能力が低下しているのだろう。

 そんな折、2015年に75歳以上のドライバーが起こした死亡事故の統計が発表された(12面参照)。死亡事故は458件で、運転免許保有者10万人当たりの発生率は9・6件、75歳未満の4・0件の2倍以上という。

 事故の要因では、ハンドル操作ミスや、ブレーキとアクセルの踏み間違いなど「操作不適」が29・3%、「安全不確認」が23・1%だった。

 免許の返納率では、大阪が5・41%と全国平均の2・77%を大きく超えていた。大都市圏では公共交通網が発達しているから返納してもなんとかなる。

 だが、バス路線がない所、近くにスーパーや病院などがない地域の住民にとっては車は大切な足である。返納までの道のりは遠い。(恵)

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