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国原譜

関西の松の内も終わった。この間多彩な新…

 関西の松の内も終わった。この間多彩な新春行事があったが、近隣の催しなどに参加されただろうか。

 今年も「1・17」が巡ってきた。正月気分を拭い去り、とりわけ関西人の心に鮮烈な記憶を残す阪神・淡路大震災の発生からあすで22年になる。

 「阪神淡路」後も、東日本大震災など日本各地で大きな地震が起こった。南海トラフ関連地震の危険性もさかんに語られ、防災、減災の意識は高まってはいる。

 今一度胸に刻んでおきたいのが、災害発生時の近所の助け合い、協力のこと。災害経験者が回想する際によく口にするのが、他人である近隣の人に助けられた体験だ。

 「阪神淡路」の被災者の一人としてよみがえる、地震発生直後の自宅付近の光景は、倒壊建物から住人を救出し、安否の声を掛けて回り、トイレや電話を貸し借りするご近所さんの姿。公的支援以前には、周囲の援助が次の行動のバネになる。

 地域ごとの自主防災組織の結成も増えてきた。災害のためにでは狭量だが、近所とのつながりは大切にしたい。地域のちょっとした集まりに出向くのも、そのきっかけになる。(智)

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