荒れ模様の天気予報だが、きょうから全国691会場で、大学入試センター試験が実施される。県内でも奈良教育大をはじめ11大学で行う。

　志願者は全国で57万5966人、県内では7106人となっている。センター試験が終わりではなく、結果をもとに志望校が確定し、次が本番となる。

　その志望校を受験できるかどうかが、このセンター試験なので、進路を決める重要な試験だ。国公立だけでなく私学も結果を採用しているところが多く、ほとんどの受験生が対象となる。

　昔は志望する大学の傾向と対策をしっかりやれば、何とか合格できた。伝統や学風とか、その大学でなければならないものがあり、それにあこがれたものだ。

　センター試験は、全国の受験生が同じ問題に取り組むわけだから、似たような学生を生み、個性的な学生が少なくなりはしないか。それだけに個々の大学の試験が大事だろう。

　いずれにしても、これからの日本を、これからの時代を担う若者たちだ。学んできたことは、必ず将来に役に立つ。あきらめずに最後まで粘ってほしいと思う。(治)