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国原譜


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2016年12月27日 奈良新聞

 極彩色と墨の違いはあれ、県内の遺跡で見つかっていたらどんな騒ぎになったかと思う。女子群像を描いた青谷横木遺跡(鳥取市)の板絵は、年のくくりにふさわしいビッグニュースだった。

 ロングスカートのような裳(も)や女官が手にした払子(ほっす)を高松塚古墳の「飛鳥美人」に重ね合わせた人も多いだろう。

 飛鳥の都が藤原京へ移る7世紀末から8世紀初頭という時代に、遠く離れた二つの場所で同じ特徴の女子群像が描かれた。

 研究者は朝鮮半島の高句麗にルーツがあるとみており、共通の手本が存在したか、いずれにも渡来系の絵師がいたと考えるのが妥当だろう。調査が進めば新たな発見があるかもしれない。

 鳥取の板絵の使途は不明だが、古墳に掛けた可能性もある。ただ、色がない上、いくつもの破片に割れていた。

 高松塚古墳の壁画は盗掘に堪え、色彩さえも当時のままに残っていた。その奇跡をあらためて思う。カビの被害などで色あせたが、文化庁の手で修復が進んでいる。発見から間もなく半世紀を迎える国宝壁画を、未来の世代に伝えねばならない。(増)

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