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国原譜


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2016年12月24日 奈良新聞

 南都の寺にあった塔の多くは落雷で焼失したが、元興寺五重塔の場合は人災の可能性が強いようだ。江戸末期、げた屋のたき火が風にあおられて塔の上層に飛び火し、ろうそくのように焼け落ちたという。火の粉と強風の怖さである。

 延焼が約150棟に及んだ新潟県糸魚川市の大火は、上空からの映像に戦災を連想した人も多いだろう。それほどすさまじい焼け方だった。

 昭和30年に桜井市で起きた大火は糸魚川市の被害戸数を上回る。全焼163戸、半焼12戸、被害総額16億円(当時)。ため池や井戸の水も使い果たし、桜井警察署長は延焼が見込まれる家屋を状況次第で取り壊すよう命じたという。

 桜井駅は見舞い客でごった返し、本紙の前身、大和タイムスは「終戦という運命につつまれた十年前の日本の姿を再現した形である」と伝えた。

 県広域消防組合がまとめた昨年の出火原因別火災発生状況では、雑草などを焼却する火入れとたき火がトップ、失火の2位がたばこだった。

 火を使えばどうなるか、きちんと消えていなかったら―。冬本番。個人の危機管理をしっかりしたい(増)

 

 

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