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国原譜


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2016年12月17日 奈良新聞

 古都奈良の年中行事の最後を締めくくる祭りとして、市民に親しまれてきた春日大社の「春日若宮おん祭」が始まり、きょうは「お渡り式」だ。

 時代行列が三条通などを練り歩く。スマホを片手に沿道を埋める市民や観光客が詰めかけることだろう。大和の冬の風物詩でもあり、師走を実感させられる。

 平安時代末期の1136年に、全国を襲った洪水や飢饉(ききん)、悪疫の流行などから、時の関白・藤原忠道が、氏神の春日大社に国家安寧を祈願したことが始まりという。

 氏寺の興福寺の衆徒大衆と呼ばれる僧兵や大和士(ざむらい)が長く伝えてきたといい、明治の神仏分離で僧兵は姿を消した。これを維持、継承する人たちがいて、今がある。

 とくに第二次大戦直後は、困難な状況に陥ったようだ。地元の商店街や観光協会などの協力で続けてこられた。「おん祭」は880年の歴史を持つ。

 京都の時代祭や祇園祭などは全国に知られた祭りだ。古都の伝統行事を、何とか有名にしたいし、盛り上げていきたいと思う。きょうの天気予報は晴れ。足を運んでみたい。(治)

 

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