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国原譜

法事の時やお盆に両親の実家などへ行くと…

 法事の時やお盆に両親の実家などへ行くと、仏壇のある部屋に必ずあったのが、戦争で亡くなった方々の写真。自分につながる人々の話を、その家の年長者らから聞くことができたが、今は世代がかわり、昔を語れる者がいないというのが実情だろう。

 そんな折、先の戦争に従軍した元日本兵について、当時の所属部隊や戦死した場所などを示す軍歴証明書の発行を親族が厚生労働省に求め、交付される件数が急増―の報道があった(6日付12面)。

 海軍の資料を所管する厚労省が、2015年度に個人に交付した件数は13年度の3倍近くに上り、陸軍の資料を所管する都道府県の交付件数も年々増加中という。

 早速、県内の読者から窓口への申請について問い合わせがあった。若い世代にすれば、写真でしか知らない祖先の足跡や生きた証しを知りたいという願いからなのだろう。

 ここ数年、戦争に関する報道が増えたことや祖先の軍歴を調べる小説や映画の影響などを受けての反応のようだ。

 明日は“日米開戦の日”。あらためて平和のための犠牲になった人々に思いを寄せる日にしたい。(恵)

 

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