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国原譜

国連が昨年12月、11月5日を「世界津…

 国連が昨年12月、11月5日を「世界津波の日」と制定したことを記念して、26、27日の2日間、高知県黒潮町で高校生サミットが開かれた。

 30カ国の高校生約360人が、地震や津波の脅威を学び、各国の被災体験を共有しながら、今後の防災のあり方について議論しあった。若い力が結集し、過去の教訓を生かして命を守る方法を学んだことは意義深い。

 町主催の避難訓練では、緊急地震速報を合図に、揺れから身を守る行動を取る「シェイクアウト」を行い、小学生のリードで高台に小走りで駆け上がる体験をしたという。

 江戸時代に町を襲った安政南海地震を記した石碑や、町が整備中の100人以上の命を救える津波避難タワーも見学。過去の教訓と未来への備えを同時に学んだことは、今後の各国の防災対策のヒントになりそうだ。

 採択された「黒潮宣言」は「時に災害をもたらす自然の二面性を理解しながら、その脅威に臆することなく自然を愛し、共に生きていきます」と結んでいる。

 自然災害と闘う日本らしい国際貢献ができたのではないか。参加者の今後の活動に期待したい。(恵)

 

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