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国原譜

先日、上京した際に、東京・上野の国立西…

 先日、上京した際に、東京・上野の国立西洋美術館を訪れた。フランスのル・コルビュジエの建築作品として7月に世界遺産登録されたばかりだ。

 昭和34年建築の本館は派手さはないのだが、展示室に自然光をとりいれたりするなど機能性にたけている。「住宅は住むための機械」と言ったコルビュジエの特徴が出ている。

 戦後、フランスから返還された松方コレクションを収蔵するためにできた同館は、モネ、ルノワールらの傑作がそろい常設展もみごたえが十分だった。

 欧州の美術館のように、ほとんどの作品が写真撮影可能なのには驚かされた。他館からの借り物でなく収蔵品だからこそだろう。外国人観光客らが競うようにシャッターを切っていた。

 常設展は大人430円とワンコイン以下で入場できる。さらに18歳未満や65歳以上、障害のある人は無料なのはうれしい。何回通っても、その都度、名画は心に潤いを与えてくれるだろう。

 「東京人がうらやましい」と思ったが、よく考えると文化遺産は奈良は宝庫。世界中から、うらやましがられているかもしれないのだ。(栄)

 

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