インターネットで公開されている都道府県議会の議事録を横断検索し、同じキーワードが何件登場したか数え、比較できるウェブサイトがある。

　民間のソフト開発会社が提供するサービスで和歌山など5県議会は未対応など、不完全な点もあるが、地域の特徴を知る手掛かりにはなりそうだ。

　ためしに最近話題の政務活動を検索欄に入力すると、昨年度の議事録で最も多くヒットしたのは「号泣県議」が問題化した兵庫県議会で計25件。それに比べて奈良県議会は1件にとどまった。

　また「奈良県」で調べると、同県議会をトップに近畿各府県議会が件数上位に並んだのは当然として、その中で滋賀が2番目だったのは少し意外。

　奈良県議会の議事録で、近隣府県名の最多は大阪府の16件。滋賀県の名は2件しか出てこなかった。ところが滋賀県議会では25件。各種施策の比較で奈良を取り上げる回数が多かったようだ。

　こうした比較やランキング情報は元データの抽出方法などに信頼性を欠くものもあり、うのみにするのは危険だが、議会活動の地域性を考える機会の一つにはなりそうだ。(松)