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国原譜

「結果は想定の範囲内」というより、9月議…

 「結果は想定の範囲内」というより、9月議会の論議が何だったのかと思う。奈良市の新斎苑(火葬場)建設問題は、依然として不透明なままだ。

 専門家による第三者評価の内容が公表された。計画地の地盤は特に問題がなく、周辺の断層も「活断層ではない」という。市は事業を推進させる構えだ。

 これまで地質や土質調査などに関わってきたコンサルト会社によって、それぞれ相違点があった。これでは不安であると、議会や地元から疑問の声が上がっていた。

 このため市は、京大防災研究所の教授ら3人の学者に、第三者評価を依頼した。3人は8月の中旬にそれぞれが1日だけ現地調査したという。その調査結果がまとまった。

 普通に考えれば、9月議会の論議を踏まえて、調査するというものだろう。調査費は委員会で否決され、本会議で可決となったが、「調査は必要」という言い分はおかしくないか。

 議会で承認されなかったら、その費用はどういうことになるのか。仲川元庸市長の就任当初からの議会軽視の姿勢がみてとれる。新斎苑の建設は見通せない。(治)

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