一昨日は東京・銀座でリオデジャネイロ五輪・パラリンピックのメダリストのパレードが行われた。沿道の観衆約80万人。大会の興奮を思い出した人も多かったろう。

　一方で4年後の東京五輪は、競技会場や費用の問題などで右往左往。エンブレム問題以降、一度つまずくとこんなものかと思ったりもする。

　とはいえ、五輪は大きなビジネスチャンスに変わりはない。増加傾向が衰えない訪日外国人の動向をにらみつつ、着々と準備を進めている事業者や経済関係者は多いはずだ。

　ただ関西、奈良の商売人は忘れてはいけない。身近での世界的スポーツイベントは再来年から始まることを。

　平成30年には韓国・平昌で冬季五輪があり、翌年は関西も会場となる日本初のラグビーW杯。そして東京五輪へと続く。「ついでに」周辺を訪れる観光客を呼び込める3年連続、今後ないかもしれぬ絶好機だ。

　先日の県議会で荒井正吾知事は、奈良公園周辺に新たな国際級ホテル進出の可能性を示した。何にせよ、今からでは遅すぎるくらいの気持ちで臨まねば、大きな魚を取り逃がすことにもなる。(智)