特集奈良の鹿ニュース

国原譜

県下の税務署長らとの懇談のなかで、若い…

 県下の税務署長らとの懇談のなかで、若いころに調査に出掛けた時の苦労話を聞いた。どこも鬼畜を見るようで、歓迎されることはなかった。

 そこはプロで、慣れると脱税しているかどうか、相手の素振りで分かるという。国の始まりの大和の国は、国家としての税制が始まった地でもある。

 納税は国民の義務であることは誰もが知っている。いまだに消費税に対して、複雑な思いの人も多かろう。「税を取られる」という意識が強く、なかなか「税を納める」気持ちになれない。

 「血税」ともいわれる税金だ。だからこそ、どのように使われるか、しっかり監視しなければならない。ところが一連の政務活動費の実態は、怒りを通り越してあきれる。

 富山市議会の問題は遠い出来事だったが、奈良でも上田悟・元県会議長の領収書偽造が明らかになった。辞表が提出され、あす7日の県議会最終日に認められる予定だ。

 辞任で済まされる問題ではない。まさに県民をだました犯罪行為だ。刑事告発されているから今後の推移をみたい。それより他の議員は大丈夫なのかが気になる。(治)

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