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国原譜

25年ほど昔、大阪担当で府庁や日銀大阪…

 25年ほど昔、大阪担当で府庁や日銀大阪支店、経済団体などを回った。関西経済連合会の定例会見にほぼ欠かさず足を運んだのもその頃だ。

 当時は「東京一極集中是正」を旗印に、関西復権に向けた熱気が感じられる時代だった。関西文化学術研究都市建設などビッグ・プロジェクトが目白押し。大阪通いは楽しかった。

 関経連の定例会見で報道陣の向かいで中心に座っていたのは、会長の宇野収さん(故人、当時は東洋紡績会長)。人柄がにじみ出るような、ソフトな語り口を思い出す。

 その関経連が創立70周年を迎え、大阪市内で記念式典があった。奈良新聞の前身「大和タイムス」の創刊と同じ昭和21年10月の発足は、偶然とは思えない。

 太平洋戦争で大きなダメージを受けたわが国の経済。その敗戦から復興へ向かう道では、経済関係者もマスコミ関係者も、同じ思いを共有する部分があったのではないか。

 県内は中小企業が大半で、関経連とはやや縁が薄い感じもする。だが、その役割はまだ小さくないはず。本県にも役立つ、時代を先取りした提案に期待し、活動を注視したい。(北)

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