このところ連日報道されているのが、政務活動費をめぐる議員の話。共通するのは「もらえるものは、もらっておこう」という公人としての意識の低さ、ゆがんだ金銭感覚。

　富山市議会では、29日に自民党会派の市議が、市政報告会の会場代など計約21万円を架空請求していたと認め、辞職願を提出。一連の不正で辞職した市議は11人という始末。

　石川県議会では、自民党県議が家族同伴で神戸市の有馬温泉などを訪問。その際の車の交通費や自身の宿泊費計約6万円を、温泉街の視察名目で政務活動費から支出していたことが同日判明。

　そして昨日は、政活費の領収書に不自然な記載があったとして、利息を含む約83万円を県に返還した上田悟県議が辞職願を提出。利息を除く約76万円分の支出について領収書の偽造を認めた。

　問題の発覚当初は「事務を任せていた知人の処理に不手際があった」と説明したのに、一転して自身の関与を認めた。偽造をごまかすために虚偽の説明をしていたことになる。

　全国的な不正露見の広がりを見ていると、とてもこれで終わり、とはならない気がする。(恵)