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国原譜

仏にすがる、仏を拝む。苦しいときの神頼…

 仏にすがる、仏を拝む。苦しいときの神頼み。神仏は厳格なものだと思っていたら、甘えてみてはどうかと勧める本が現れた。「日本のほとけさまに甘える」(東邦出版)が売れているという。

 人生を春夏秋冬に例え、それぞれの“季節”に寄り添ってくれる仏様が登場する。写真は一枚もなし。奈良市観光大使を務めるイラストレーター、田中ひろみさんが挿し絵を担当した。

 人生の夏、結婚式では愛染明王が花びらをまいて祝福し、老いの冬には、弥勒菩薩が縁側に腰掛けてほほ笑みかけるという具合だ。不動明王さえもにこやかで、昇進をサポートしてくれる。

 罰が当たると思うのは神仏が身近な証拠だが、苦しいときは甘えてみる。荷物は一緒に背負ってもらう。田中さんの挿し絵を見ていると、そんな気持ちになってくるから不思議だ。

 寺院では秋の特別公開が始まり、普段会えない仏様もお出ましになる。人恋しい季節、ちょっと甘えに行くのも悪くない。

 そのためには仏様の“得意分野”を知ることも大切。御利益を知って手を合わせれば、違った声が聞こえるかもしれない。(増)

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